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私にとっての価値あるじゃがいも

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価値
Pete LinforthによるPixabayからの画像

突然ですが、あなたにとっての価値のある食材や食べ物はどういうものですか?

美味しい物、畑で採れた新鮮な物、厳しい出荷品質基準をクリアし市場に出回る安心安全な物、生産者が独自に厳選した物、などいろいろありますよね。
私は「美味しいもの=新鮮」みたいな考え方を持っているので鮮度がいいものを買いたくなるタイプです。
普段はこんな感じの価値観で買い物をしている私ですが、ある日「こういうのっていいな」って思った出来事があったので書いていこうと思います。

私にとっての価値あるじゃがいも

先日、仕事から帰ってきたらネットに入ったじゃがいもが玄関に置いてありました。
どこかの産直で買ってきたのかなと思っていました。
私には小学1年と4年の子供がいます。普段は帰りが遅く家族は就寝中なので聞くこともできずにその日は終わりました。
次の日、1年生の子供から「玄関のじゃがいも見た?いっぱい掘ってきたからみんなで食べよ」と自慢げに言ってきました。
確かにネット半分およそ10㎏位はあるんじゃないかなってくらいの量でしたので「すごいね沢山掘ったね。何にして食べようかね」と言ってその場は終わりました。
じゃがいもって洗うのが結構手間で作る時間があまりない時は意外と使いづらい食材だったりするんですよね。

じゃがいもイモ洗い2

なかなか使う日がこないまま、数日が経っていき「やばい!このままだとダメにしちゃう」と思ってすぐ使えるようにと思って休日にイモ洗いを済ませようと思いました。
休日にイモ洗い開始。

じゃがいもイモ洗い1

10㎏位はあるであろうじゃがいも、しかも小粒が多いので数は60~70個位はあり結構大変。無心になって亀の子たわしを片手に洗いました。

じゃがいもイモ洗い4

夢中に洗っている最中に思ったんです。小粒が多くてサイズもバラバラ、表面の傷も多く、シミみたいな部分も沢山あるじゃがいも達。目利きができるわけではないが、少なくとも見た目だけで言えばおいしそうとは言い難い。

じゃがいもイモ洗い3

しかし、洗っている間に何度も頭の中で浮かぶ「玄関のじゃがいも見た?いっぱい掘ってきたからみんなで食べよ」のフレーズ。
このフレーズがこの美味しそうに見えなかったじゃがいもをおいしそうに輝かせる。
私にはこのじゃがいも達を使った料理を食卓に出してみんなでバクバク食べる光景が思い浮かんだと同時にこのじゃがいもは普通のじゃがいもにはない価値が生まれました。
理論的な価値観でモノを見ることの多い私ですが、こういう感情的な価値観もいいなと感じた出来事でした。

ジャーマンポテト1

数時間かけて洗いきった私にとって大事なじゃがいもを使ってジャーマンポテトを作りました。
味付けはいつもと同じ塩コショウだけで作ったもの。
「みんなで食べるために〇〇が頑張ってとってきたじゃがいもを使ったジャーマンポテトだよ」というちょっぴり特別なスパイスは振りかけさせてもらいました。

ジャーマンポテト2

このジャーマンポテトはいつも作るジャーマンポテトよりもなくなるのがはやかったように感じました。不思議なものです(笑)
新しい価値に気づいた何とも心地の良いできごとでした。
こういうのってお店ではなかなか味わうことのできないおうちごはんならではの価値なのかもしれませんね。

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